私は北本市の住宅地にいた時も部屋の模様替えというのをあまりやらない人でした。たまに配置換えをしたとしても二,三年に一度くらいの頻度で、それも大したものではありません。しかし、友達にしょっちゅう配置換えをする子がいたのです。
その子は大学入学と同時に一人暮らしを始め、アパートの一室に住んでいました。そこまで広い部屋ではなく、ごくごく普通といった感じです。そして、家具がたくさんあるわけでもなく、ラグやカーテンも季節ごとに換えるということはしていませんでした。
でも、その子はインテリアの雑誌を見るのがとても好きで、お金がない中でも何とか工夫して模様替えをしていたのでした。それが配置換えです。私なんかは配置換えも数年に一度くらいなので、あまり色々な配置換えを思い浮かばないのですが、その子は本当に下手すると一週間くらいで配置換えをしていたのです。
もう、ありとあらゆる配置換えを試しているというような感じでした。そのため、家具やラグ、カーテンが変わったわけではないのに、何だかいつも部屋の印象が違いました。模様替えとなると、どうしてもお金がかかるイメージでしたが、配置換えをすることによっても色々と雰囲気は変わるなと、とても勉強になりました。